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ラグビーユニオンにおいて、スクラム()は軽微な反則後に試合を再開する方法である。スクラムにはそれぞれのチームから8人の選手(パックあるいはフォワードパックと呼ばれる)が参加する。8人の選手は3列の隊列を組み、相手チームの最前列のフォワードと組み合う。この時点で、ボールが2チームのパックの間の隙間に投入され、ボールのポゼッションが争われる。故意にスクラムを崩したり、スクラムに正しくボールを入れなかったチームは反則を取られる。スクラムが与えられるのは、前にボールを落とした時(ノックオン)、前にボールを投げた時(スローフォワード)、ボールがラックあるいはモールといった密集状態から出てこなくなった時である。スクラムの身体的性質から、特に前列(フロントロー)で怪我が起こりうる。 == 概説 == スクラムを準備するために、それぞれのチームの8人のフォワードは3列(フロントロー、セカンドロー、バックロー)になり互いにバインドする。フロントローは2人のプロップと1人のフッカーから構成される。「ルースヘッド」プロップが左、フッカーが中央、「タイトヘッド」プロップが右に並ぶ(背番号は1、2、3)。背番号3の「タイトヘッド」プロップは頭と肩を相手チームのフッカーとルースヘッドプロップの間に入れることから名前が来ている。対照的に、ルースヘッドプロップはスクラムの外に片方の肩が出ている。3人はきつく密着し、フッカーとそれぞれのプロップの間には隙間がない。競技規則によれば、「スクラムにおいて、プレーヤーが味方のプレーヤーにバインドするときは、手から 肩までの腕全体を用いて、味方のプレーヤーの胴体の、腋の高さかまたはその下の 部分をつかまなくてはならない」。適切なバインドに失敗すると反則となり、相手チームにフリーキックが与えられる。 2人の「セカンドロー」フォワード(背番号4および5)は互いにバインドし、フロントローの後方からそれぞれがプロップとフッカーの間に頭を入れる。彼らはより一般的には「ロック」と呼ばれる(スクラムをロックするため)。バックローは2人のフランカーと1人のナンバーエイトからなる。フランカーはスクラムの両サイド(ロックの隣、プロップの後ろ)にバインドする〔。一般的に、背番号7のフランカーは「オープンサイド」フランカーと呼ばれ、背番号6にフランカーは「ブラインドサイド」フランカーと呼ばれる〔これは普遍的ではなく、一部のチームではレフトフランカーとライトフランカーと呼ばれる。〕。「オープンサイド」と「ブラインドサイド」はそれぞれピッチの広い側と狭い側を意味する(大抵の場合、スクラムはいずれかのタッチライン寄りで行われるため)オープンサイドフランカーの仕事は。次のラックあるいはモールに出来るだけ速く取り掛かることであり、そのため大抵そちらの側にバインドする。ナンバーエイトは2人のロックの後方から間に頭を入れてバインドする。 スクラムを作るために、2つのフォワードパックは互いの腕の長さの範囲内に接近する。レフェリーが「クラウチ」と命令すると、向かい合ったフロントローは、背中がグラウンドと平行に、頭と肩が腰よりも低くなるように身をかがめる(クラウチ)。次に、レフェリーは「バインド」とコールし、プロップは、外側の腕を相手のプロップの腕の内側にして、相手のプロップのジャージの背中または脇をつかみ、相手のプロップとバインドしなければならない。この命令により2つのフロントローが離れすぎないようになる。最後に、レフェリーは「セット」と言い(これは命令ではなく、フロントローがエンゲージすることへの許可である)、2つのフロントローが衝突する。この時、双方のフロントローはタイトヘッドプロップの頭を相手のフッカーとルースヘッドプロップの間に入れて押す。次に、プロップは相手のプロップのジャージの後ろ側あるいは横を掴んでバインドする。 ポゼッションを持つチームのスクラムハーフは、次にボールを2つのフロントロー間の隙間に投入する。この隙間は「トンネル」と呼ばれる。2人のフッカー(時にはプロップ)はトンネル内のボールを足で後方にフックしてポゼッションを争う。全体のパックは相手のパックを後方に押しやろうとする。ポゼッションを得た側は通常スクラムの後ろへボールを移動させる(これは足を使って行われる)。ボールが後ろへ移動すると、ナンバーエイトあるいはスクラムハーフが拾い上げる。ここから、ボールはインプレーになり、ボールを保持する選手はラン、パス、キックのいずれかを行う。まれに、フォワードがスクラム中にボールを保持したまま、相手を後ろに押し込もうと試みることがある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スクラム (ラグビーユニオン)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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